14 Dec 2015

spinnZack35F と


早いもので FREELIGHT と悪巧みを始めて1300日が過ぎようとしている




FREELIGHT との関わりは caffe nero での FREELIGHT EXHIBITION から

早い話が展示即売会の場所を提供した事が始まりでした
--- 正確にはそうではないかもしれないが 細かい話は面倒なのでそうしておこう ---

この間に三つの nero edition を手がけてもらいましたが
中でも印象深いのはやはり spinnZack35F です



あの時期 FREELIGHT は 主力モデルの spinnZack35 に改良を加え
新たにサイドポケットを配置した 35S を作製する事を決めていました

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そのポケットを追加したモデルを作ると聞いて時 ふと思いついた
思いつきは良くあるが 思いつきを商品にすることは始めてだった

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あの時はホントに軽い考えで

彼(タカハシくん / freelight 代表)に話を持ち掛けたと記憶している


確か初めて彼が店に来たときだったと思う


色々と話ていく間に思いつきが口から飛び出してしまった

"その S の片側のポケットを縦長のポケットにしてもらえないか" と

すると 思いつきは断られるかものと思っているワタシの予想は見事に外れ
彼はその目的を尋ねてきた

ワタシは釣棹を隠す為だと正直に釣人の卑しい心の内を打ち明ける
すると面白そうだね、、、と


それに続けて 何故棹を隠す必要があるのかという彼に
釣人と悟られないように山へ入る為には釣棹を隠すのが一番なのだと
そうすれば 他の釣人から無用な警戒心を持たれずに済むし
釣人以外の方からも好奇心いっぱいの質問を受けずに済むからと説明した

彼が釣人でなかったので その点を伝えるのには
確かもう少し言葉が多かったようにも記憶しているけど
とにかくそんな感じの会話だけで 彼は "F" に縫い付けるポケットのイメージをとらえてくれた



後にバーティカルポケットと名付けられるそのポケットが取付けられたサンプル品は
意外にも早く手元に届く事になる

そしてその出来栄えは 想像していたものよりもうんと完成された雰囲気があった

こうしてワタシの思いつきは
FREELIGHT のタカハシくんの手によって
世界初世界最軽量のフィッシングバックパックとして形となった

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* この初期型 F と spinnZack35S との違いは

--- 釣棹 テントポール他長物収納バーティカルポケット ---

--- 藪への引っかかりを軽減する為の大型背面ポケットの素材の変更 ---
メッシュから → スピンネーカーへ変更

--- ボトム生地との切替え部にラダーパーツの追加 ---
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縦長型ポケットのサイズと仕様

ワタシの使っている小継棹の多くは
畳んだ状態で大体が50センチミーター前後の物が多い
だからその長さをポケットのそれに合わせる事にした



そんな至極単純な理由で F のポケット長が決まる

それ以上に仕舞寸の長い棹(その他長尺物)の収納は
トップ部をベルクロで閉開出来るようにする事で対応
50センチミーター以上の長尺物はトップから突き出した形で保持する形だ



中央ファスナーは開閉がスムースである事という理由(タカハシ氏)から
トップからボトムまでファスナーが付き 押さえにコンプレッションベルトを装着

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あれから3シーズン半この "F" をみっちり使いこんだ

だからこの F は足掛け4シーズン目 四回目の冬を向かえていることになる



釣の漁期中は勿論のことだけど
それが終わってからの秋冬の山のぼりでも使い続けた
当に年間を通してのフル稼働という事になるが

後にも先にも現在所有している中で これくらい休みなく酷使したルックサックも珍しい

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耐久性について

正直 ルックサックの耐久性などという事を考えた事はありません
(コーティングの劣化等は別にして)



何故なら それらは間違いなく頑丈に出来ているのから
だから そうやすやすと崩壊してしまうなんて事はあり得ないのである

--- 峪沢や野山へと 衣食住を背負って分け入るのだ ---

だからそれがまっさらのおろしたての物であろうと
使い込んだ物であろうと
"それがいきなり壊れて使用不能になる"
そんな悲惨な事態に陥るような代物であってはならない

--- もちろんそれは 極端な劣化が進んでいないという事が前提だ ---



そもそも ルックサックなどというものは
せいぜい週に一度(一日か二日)かそこらの頻度でしか使わないものだ
となると ひと月にしても 四日か五日 多くても七日間くらいが良いところ
(山へ行くのが仕事という方は別として)

なので 日常的に一つのルックサックを集中して使う事でもしない限り
そんな事(当たり前の強度があれば)を考える必要性は全くないだろう

--- 常識的な耐久性が備わっていて当然なのだ ---

だから使う側に対して必要以上に
それ(耐久性)についての負担(気遣い)をかけてはいけないのだ

それは常識というよりも
 ある意味作り手と使う側における "信頼関係" と言っても良いでしょう

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spinnZack35F の耐久性は

自身で使用している F についてですが
先にも記した通り 年間を通して使用しての四シーズン目に入っています

使用用途と頻度ですが
釣と山が大体半々くらい 平均して凡そ月に**3日間ほどでしょうか
単純に勘定すると 三年半として約延べ126日間という事になります

この使用頻度が多いか少ないかは判りませんが
いま現在 まったく支障なく使えるコンディションを保っています

** 他のザックを使う事もあるので3日としました



もちろん これだけで耐久性があるとかないとかの判断材料になるかは判りません

それでも 経年変化(劣化)についてだけあげるならば 
それに関しては まったく問題ないといって良いと思います

そこへ "ある程度の使用にも耐えている" と言う事を加味して評価させてもらうと
胸をはって "合格点をつけれられる" と言わせて頂きます

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耐久性という事とはすこし違う話になりますが

**道具というのは 壊れたら修理して また壊れたて 修理して
そうやっていつまでも使い続けられるのが理想だ

だけどそれを繰り返していると 何時がその(限界)時なのかが判りづらい

そういったことからも 耐久性なんてのは使う者次第という事になり得る

そんな付き合い方が可能な道具を選ぶ事が大切(好き)なんだ
逆に修理の効かないモノに気を取られてはいけない
(自分で手直しするのか メーカーが誠意をもって対応するのかは別にして)

**だからといって "壊れても仕方がない" と云う意味では無い

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そもそも極地遠征に使うとか その他なんらかの目的に特化した物は別として
通常の形体(スタイル?)で峪沢山川を行き来する為に使用する場合
常識的に考えればそんな事(耐久性)を気にする必要がないのが普通でしょう

--- 野山でルックサックの剛性を気にしながら行動するなんてナンセンスもいいとこだ ---

しかし これは確りとした作り手側の "意識" があって成り立つ考え方でもあります
特に超軽量バックパックを販売(企画製造)するにあたって
この常識(意識)の有る無しが最も大切な事だと思っています

今まで使っていたルックサックと同様に いままでと変わらず峪沢山川で使える事
これこそが最低限の条件 これは絶対なのです



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 spinnZack35F の破損 破れ 不具合について


この四シーズンの間に起こった不具合は次の通りです

サイドポケットと縦型ポケット下部の穴 それに背面大型ポケットの下部の穴

この各ポケットの穴ですが 
大きさはどちらも小指の先ほどの破けです
 そしてこの原因は何れもはっきりしています

それは ボトルなどを入れると どうしてもボトムが角ばってしまう
だから その部分が荷を降ろしした時などに地面や岩などと擦れる事になる
そして其処に当りが集中する事により破損(やぶけ)へと発展していく



修理方法としては 当て布などをしてかがってやれば問題ありません
(綺麗に仕上げたいという場合は 箇所にもよるが部分的に交換も可能)

また 小さな破け程度であれば修理する必要もないので
使うにあたって気にならなければ放置しておいても構いません
しかし あまりに穴が大きくなると中の物が落ちてしまいますので
目立つようになったら 軽くかがっておく事をお勧めします

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その他

ショックコードを通すループタブに切れ目が入っている箇所があります
その箇所は一番上のタブで こちらはショックコードを引く際に 一番力が掛かるため
摩擦熱によって裂けてくると考えられます
裂けの状態は "12mm中4mm程度 / 3年半経過時" です
現行モデル (35S) は20mmPPテープに交換改良済


ストラップの抜けや本体縫製の破綻など
その類の報告に関しては 幸いにして今現在のところ受けていません


現場で軽くかがっておいて
戻ってから裏地をあててミシンなどでしっかりとめる
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もう少し耐久性について続けます

それに絡む話で 一番に上がるのが積載重量ですね

このルックサックが一体何キログラムの荷物に耐えられるのか

お店に来られたお客様から よくそんな積載重量についての質問を受けますが
そな時は何時もこう応えることにしています

"背負えるだけ入れてください" と

"いままで使っていた装備をそっくりコレに移し変えてもらって大丈夫です” とも

そしてこの使い古した "F" をかかげて

"これに必要な物全て詰め込んで そうやっていつも使っています"

"これが3シーズン使い続けた spinnZack35F です" と

さらに "spinnZack は見た目以上に丈夫なので 気兼ねなく使ってください" とも


数字を出しての話もしておこうと思います

普段10キロ背負っているのであれば10キロ
15キロ背負っているのであれば15キロ詰め込んでください
見た目の危うさとは裏腹に なんの問題も起こらないと思います

平均的な装備重量については 先に挙げた10キロ前後が妥当な数字かと思いますが
春夏と秋冬では着替えや寝袋 それにマットなどの重さも変わってくるので
二割かもう少し大きな増減幅があるかと思います
そうなると8キロから15キロくらいの間で使う事が多いと想定できます

"8~15キログラム"
この重量における使用では なんら問題はないと思われます


耐久性と積載重量についてさらに追記程度に


今現在 量販店で陳列されている装備品を購入し整えているなら

その 装備の総重量が20キロを大きく上回っている

という方はほとんどおられないと思います

これについては あくまでも縦走や釣目的で山に入ると云うのが前提の話ですので
仮に ここにアルパインクライミング装備が加算される等の条件が付けば
15キロではきかない それこそ20キロといった重量もあり得るでしょう
もしそのような状況下であっても それとてベースキャンプまでの事かと思われます
ですので おそらくそれにも耐えられるでしょう

しかし 仮の話をいつまでもしていても仕方がありません

というよりも "重量" 以前に "嵩" の問題が発生してきます
 
という事で 其処までの装備をこの "F" に詰め込む事自体が困難を要するでしょう
ですので ここでは これ以上の重量を仮定しての話しはしない事にします

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ここまでが spinnZack35F の
"製作のきっかけ" "耐久性" "積載重量" でした




この続きは
以前にも書いた事ですが
軽量化というのがどれ程に有効なのか
または無効なのかについて書いてみたいとおもいます

2012/june 仙塩尾根独標にて
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おしらせ

spinnZack35F-due の製作が始まりました


”二代目には劇的な変化を加えて”

 とも考えましたが 完成された spinnZack が基になっているという事もあり

次期モデルにつきましては 限りなく初代を継承する形でという事に落着きました


各方面 大きな期待をしている事も無いとは承知しておりますが

それでも それなりに期待を込めてお待ち頂ければ幸いです


発売は来春を予定しています

逐一進行状況など お伝え出来る限りで情報は発信していく予定となっております


the outdoor store nero
店主

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