30 Nov 2015

滝子やまで


どこのやまもそうだけど 滝子やまは 特別想い出深いやまだ





確か最後に登ったのは去年の大雪の後だったと思う
(今年の春にもいったかな、、、)

この高さでアレだけの雪の中を歩けるのは滅多に無い機会だからと
高速がどうにか通れるようになったのを見計らって出かけた

あの日も 何時もそうしているように昼近くになって取り付いたんだけど
露岩帯を超えたあたりから上の積雪が想像以上で
ついには二つ目の偽ピークを越えたところで日没時間切れとなり
お天道様の後を追うようにして駆け下った




rio が逝く数ヶ月前にも登った
あの時は珍しく rio が疲れた素振りを見せ 
下山後の林道の傍らで 日向に丸くなって自ら休憩を申し出た
その時は この子もそんな歳になったのかと それくらいにしか考えなかったけれど
後にこの時の様子を思い起こすと
すでに彼女の心臓はそれほどに弱っていたのかもしれない
まあ此方があの時それに気づいていたとしても その後の結末は同じだっただろうけどね



とにかく 何度もあの犬と連れだって此処らへ通った
毎年秋から春先にかけて 藪の薄まった幾つもある尾根をカサカサと音を立てて



大魔王のツダくん

今日は犬はつれていない
ワタシにしては珍しくヒトたちと一緒だ



この日の予報は晴れのはずだったけど
一向に太陽が顔を出す気配すらない 
こういう事は良くあることなので特に問題は無いが
何れにせよ 連れのどちらかに曇天大魔王がいるのは間違いなかろう


落ち葉敷きの尾根に角度が出てくると 
じきに露岩が現れる

大魔王とショウヤくん
角度のある露岩も
日帰りの荷は軽いので大した負担にはならない
けれど 日頃の運動不足と寄る年波というのやつが押寄せてきているので
なかなかどうして 先へ進む事が可也の困難を極める

特に連れの二人は若いので
此方が先にたたされると 常にケツを棒で突かれているような そんな忙しない気持ちになる



それにしてもだ 立ち木の地衣類や足元の枯葉がやたらと鮮明に見える気がするが
これは遠景を眺める機会が無いからなのか それとも単なる思い込みか

もっとも遠くの景色が見える時でも こういったモノに引き付けられる性分なので
この日はそっちの半分が無い分此方に集中していたからに過ぎないのかもしれない
それとも ミストの日には地衣が浮き上がるのか、、、、

ショウヤくん到着

濃霧の山頂は無人だった

此処はいつ来ても誰かがいる

だからお天気を考慮に入れても少し意外だった


長いご飯の時間を取っていると 案の定後から後からハイカーがやって来て
あっという間に山頂はヒトだらけになった
なんの眺望も無いにもかかわらず、、、



一人なら直ぐに移動していただろうが
この日は飯炊きする者 エアマットに寝転がる者 
そして当のワタシも野菜を煮込んでいる真っ最中だったので
如何にも身動きの取れない状態だった

それよりも 各自が靴を脱ぎ 
各自が皆座敷にでも上がりこむように敷物の上で胡坐をかいていたのでは
動きようも無いというより 誰がやって来ようと動く気などさらさら無かったのだが


くだりにかかると 遠くに薄っすらと山影が浮かんで見えた
結局それが唯一の遠景だった

けれども 中央線を挟んだ向こう側のその見慣れた山が
この時ばかりは何時もよりうんと雰囲気のある画のようだった
旨い説明ができればいいけど 生憎そういう才は持ち合わせていないのが残念なくらいの
ホントに素敵な雰囲気だった


何も見えないから身近なモノで自分を慰める
それでも飽き足らずに わざとらしいしぐさを連れに要求したりもする


ツダくんはこの手のノリが大好物なので
いつまでもいつまでもこの手の暇つぶしに付き合ってくれる


それにしても地衣類というのは不思議な模様をしている

当たり前だけど 二つとして同じ模様は無い(と思うが、、)ハズなのだが
いつ何処で見ても これが同じ様にも見えてくる

特に岩に薄く張り付いたソレはなんとも云えず美しい
だからそっちの方が断然好みなんだが
こうして幹に宿ったそれを観察すると どうして此方も悪くない
と云うより甲乙付けがたいのだ

色が濃いかな 幹に付いたのは、、、


そういえば紅葉の時期だったが それもあまり目には入らなかった
霧の中だったから それもまた仕方がないよね

急斜のくだりで足元ばかりみてたら真っ黒い葉っぱがやたらと落ちていた

腰を下ろして何枚か写真機で写し取った時に
果て 天狗が持ってるのはこんな黒い葉っぱだったかなと、、、


結局最後まで晴れ間はやってこなかったけど
最後は黄色の葉っぱ限定とはいえ 紅葉らしい場所に降り立ち
結果幸福で 楽しいやま歩きに違いない終わり方だった

山行日 2015/11/10  滝子やまにて

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