13 Nov 2015

奥又白池から その1


昨日の晩に一瞬吹き荒れた強風
あくる朝 ”あれは夢だったのだ” そう思うくらいの好天





歩き始めは雨まじりのそんなさえない空模様だった

そんな中を ”確か今日明日は晴れ予報だろう” と何度もお互いにそれを確認し合いながら先を目指す
時々陽も差すが それも一瞬の事で まったくと言っていいくらい退屈な我慢の林道歩きの慰めにもならない

それでも あの名所の橋から随分と離れた事もあってか 
徐々に名所巡りの人も減り 歩いている人のその殆どが山登りの衆らとなった

そして朝から垂れ込めていたあのどんよりした低い雲も風に流され
いつの間にか青空の割合が増してきている
日差しもほんの少しだけど届くようになってきてはいたが それでもまだ雨は落ちていた



手ぬぐいとかタオルとかといった一切の手拭を忘れたので 
徳沢の売店に寄って小さなタオルを買った


晴れてきたとはいえ 
まだまだ肌寒かった
それも可也

それでも
同行のツダくんは
バスを降りた時の
予告通りに
ソフトクリームを買い求め
寒さに耐えながら
冷たいそれを喰う



そこのキャップサイトはとても快適そうで なんだかそれが凄く羨ましく感じられた
それは いままで降っていた雨が止みつつあって
さらには陽が差しはじめたからそう見えたんだろうけど
それにしても 此処にテントを張って ここで何日かゴロゴロ出来たらさぞ素敵な秋の始まりになるだろうと

もちろんこの先へ行って もっと素敵な所でテントを張るのだから
なにもこんな人通りの多いテントサイトで小さな妥協をする必要などこれっぽちもないのに


梓川にかかるつり橋を渡る
と林道も終わりだ
アスファルトほどではないが
ジャリ道をいつまでも歩かさ
れるのは好きじゃない
だから余計に其れから開放
された時の喜びは大きい 

雨もいつの間にかあがって
橋を渡るころには
秋らしい晴れた高い空が



ここまでくればのんきなモノだ
後は日が暮れる前にテン場に到着すればいいのだから


奥又の分岐までやってくると空がうんと広くなる

そこから空を見上げて
お天気の心配が無用になった事を確信した


沢横の尾根を登り さらに潅木と笹の中を暫く行く



 潅木帯を抜けると 
左に奥又白池
右に5・6のコルへと続く踏跡が分かれている




潅木のへこみを目指して登りきると
向こう側に小さな池が現れる





テン場に着いたとき 特に気にするような風ではなかったから
風を気に掛けるよりも眺めを優先して幕を張った

でも夕方の焼ける景色はガスがあげてきて
それほどの眺めでもなくなった

だからあとは飯を食って寝るだけと
先ずは池の水を濾して飲み水を作た

ひと通り用意が整い
二人とも幕の入り口に陣取ってなごみのひと時を迎える


が、、突然の突風

前穂から吹き降ろしてきたその風は
池を渡ると容赦なく入り口全開の二人のテントを膨らますと
先ずはツダくんの幕から数本のペグが抜け飛び闇へと消えた
それと同時に 酒のつまみにと 二つのテントの間に用意されたシシャモやチーズが
高く舞い上がりながら奥又沢へとまたもや飛ばされ消えていく、、、、。

午後六時半 意気消沈のまま強制消灯
山行日 2015/10/13

3 comments:

  1. 13日の金曜日♪
     シシャモも
    空を翔びたかった
    シャモニ (笑)

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    1. 片手にカレー
      もう一方の手で必死にテントを抑える姿が
      今も鮮明に蘇ります

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  2. 13日の金曜日♪
     シシャモも
    空を翔びたかった
    シャモニ (笑)

    ReplyDelete