2020/06/10

さかなつり



   とうとう今年は高山の残雪を踏むこともなく渓流つりの季節になってしまった



   とはいえ 世間は未だに何をするにしても不自由な様子で
  その最中にさかなつりへ向かおうなどとは”もってのほか”といった状況下であります
   
   ましてや ひと月もふた月も 大手振って仕事(店)を休んでおきながら
  今朝はいやにお天気が良いなあとか言って、、御用の合間にさかなつりへ出かけるなどは
  まさしく心重苦しいのでありますよ


   まだまだ”越境は控えてください”、、と
  それは「お願い」なのか「要望」なのか はたまた「命令指令」の類なのか
  とにかく五メートル置きくらいにそんな表示の電光板が現れるのです
         --- 実際には数キロ置きなんだろうけどね---


   先日は隣県の市役所にて”山小屋運営その今後”についての会議がありました
  ご存知の通り今年度の山小屋の休業というのは既に決定事項でなのではあるのだが
  それをふまえて「小屋の未来に向けた」が議題の会議、、とうより打ち合わせでした
    
   その日の天気予報は晴れ そして極々当然のように予報が当たり
  当日は絵にかいたような良いお天気でありました

   甚だ不謹慎ではあるけれど
  前の日からどうか会議が数秒で終われば良いと そう願って止まなかった
 それが何故かは、、、もうお分かりかと、、、、


   図らずも、、、
  ”数秒”とまではいかなかったが 会議はこれといった紛糾もなく
  これまでになく柔らかな雰囲気のまま終わりを迎えたのであります

   てな訳で
   これはお天道さまが”つりにいけ”と仰ってる と そう解釈した次第で
  そんな天の声に逆らっちゃあ今後さらにどんな天罰が下るとも知れず
  なので ひたひたと街道を一目散にくだり 最初に目に入った飯屋で定食をかっこんで
  急ぎ わりと標高の高い山村を目指したのでありました

   まあ釣果などは報告するまでもなく
  今年も”小物数つり”担当からの出世は望めないようではありました
   それでも いつか訪れるであろう衝撃の機会を逃さないよう
  いつでも谿沢へ出かけられる用意だけは怠らずにしておこうと思った次第です

   
   それにしても谿沢を渉くというのは気分が良いです

   例え沢から上る途中で大蛇に驚かされたとしても
  それから 藪から首を出した途端時速200キロで疾走する車に煽られたとしても
  爽快な谿歩きのあとなら全部ご破算にできます

   やっぱり つりは愉し    
                             ふらい麻呂

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