2019/07/08

梅雨時のやまめつり



わかってはいたけれど
それでも谿底の流れをこの目で確かめるまではね




近所を流れる大川の流れは
梅雨のさなかだとういうのに
いつもより少しだけ嵩が上がっているだけだった
おまけに ここまで来る途中に覗き込んだ里の川は
どれもいつも通りに貧弱な流れで
それは逆の意味で
今日入る谿はどんな塩梅だろうかとちょっとばかり不安にさせらるほどだった

田んぼに苗が植わってからは
そっちに大半の水がとられるのも仕方がないけれど
もう少しだけ あと少しでもこっちへ流してもらえると
こんなはっきりしない日には
なにも無理して深い谿などへ降りずに
里でバカ長履いてやまめ釣でも、、
そんなのもたまには良いんだけどね



実のところ
夏も盛りになろかという頃になって
夏草ぼうぼうの里で釣などと、、、
その気になるとも知れないくせに
こちらの都合の良い事ばかりを頭の中で膨らませながら先を急ぐ



先週行ったいわなの谿へ再び向かう事も考えたけれど
流石に
このお天気では寒かろう
でも
寒くてもあっちの方が良かったかしら
などなどと
高速の分岐を迷うことなくこっちに来てからも
しばらくは
あっちとこっち果たしてどっちが良かろうかと、、、

それにしたって
ここまで来てしまっては
到底あっちへ向かう時間などこれっぽちだって残っちゃいないのにね



車を止めて
雲が切れるのを待って
少しでも辺りが明るくなるのを待ってから
旧道を挟んだ向こうっ側の谿へ飛び込んだ

谿の流れはと言うと
幸いにも思った程には低くはなかったけれど
それでも毎日雨が降ってるわりには
やはりちょっとばかり貧弱な水量だった

だから、、
という事ではないかも知れないが
何処に毛鉤を振り込んでやっても
いわなばかりが顔をだす
そんな日和であった



要は”やまめつり”に来ているのだ
と そう思わなければよいだけでの事なのであるが
それにしたって
正直言っていわなばかりでは遣る瀬ないのだ

せめてもの救い
といってはなんだけれど
一匹だけ鱗のピカピカした
さして大きくもないが美しいやまめが掛かった
此の期に及んで大きくないなどとは失礼だけれども
それについては本当にどっちでも構やしないと思ったのである

いいや もちろん”構わない”ってのは嘘だけどね、、、。

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