休みの度にお天気が悪い
春に通った谿沢は
ずいぶんと長い間そっとしておいたにも関わらずどこもぱっとしなかった
それでもひょっとしたら季節が進めば如何にかなるかしらと
そんな淡い期待を抱きつつ春をやり過ごした
そうこうしているうちに桃の花が終わり
ぶどうの葉がびっしりと棚を覆う季節になった
こうなれば谿のやまめはすべてわたしのモノと全く疑っていなかったのだが
今度は休みになるとお天気が怪しい
それでも雨が降らないだけましだと
そう思う事にして休みの度にのこのこ出かけている
出来ればすっきっりとした青空の下で釣が出来るに越したことはないのだが
お天気ばかりは操作が難しい
スマートフォンに表示された予報の印を指で先に送るも
一向に晴れ印が現れない 現れないばかりか仕舞には雷印がお目見えしたりする有様だ
仕方なく 能天気な晴れよりも怪しいくらいのほうがやまめ釣りには好都合なんだ
と 端末にむかってぶつぶつ言ったりする しかしそれはそれで空しくもある
とはいえ
ここまで寒さしのぎに合羽を着る事はあったが
雨が酷くて合羽を着る事はなかった
ようするに雨の日なんてのはほとんどなく
だいたい晴れたり曇ったりで
時に さあっと通り雨があった その程度なのである
という事はどちらかといえば渓流釣りに向いたお天気ばかりだったといえるが
はて 結果が伴わないのは、、、
それでも釣りは愉し
ふらい麻呂
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