2024/05/15

里のやまめ

 


春はやまめつりに良い季節ですね



もっともそれには

釣れるかどうかは別にしてという前置きがありますけれど



今年は 昔よく通っていた良き思い出の谿沢へと向かっています

ですが 結論から云うと 良き思ひでは”思い出”のままにしておいた方が良いようで

いくら自分が長きにわたりそっとして置いたとしても

他の方々は 必ずしも同じようにしておいてはくれないという事の様です

未だ二、三箇所ほどしか周ってはいませんが何れの沢も酷い有様でした

必ずしも釣人に捕りつくされたというだけではないと思いますが

大水や嵐の影響だけでもなさそうな感じでしたので

なんとも言えない心もちであります



まずは車止めから朽ちた農道を辿ります

その時は 散りかけのさくらにとまる蝶を眺めたりする余裕もありました

そして うんと昔にそうしてたように

いよいよ放置された畑の端っこから沢に降りるのです


19号台風では あちこちで盛大に壊されましたが

ここはそれほど壊れた様子もなく

棹を組みながら辺りを見回しても変わりなくよさそうな雰囲気でした

しかし 見た目とは裏腹にさかなっ気は無く

行けども行けども何も起こりません

沢が大きく右に曲がる処までで一区切りですが

その辺りでぴしゃりと小魚が反応しました

それが唯一の救いでしょうか

居ればまたそのうちさかなも戻るはずですから、、



次の休みにもそんな思ひ出の谿へ向かいました

こっちは 釣れなくなったから足が向かなくなったわけではなく

単に少し遠いというだけの話です

遠いといったところで大して遠いわけでは無いのですが

まあワタシにしては可なりの遠出だというだけの事です

他の釣人にしてみたら近所の酒屋へ行くようなモノだと笑われそうな

そんな距離なんですがね


とにかく先の沢がだめだったのでこっちなら良かろうと思い

またもや長い間釣っていなかった谿へ出かけたという事です



里では桃も満開です

これでやまめが釣れない訳があるはずがありません

しかし またもやなにも起こりません



そのうち何か起こるだろうと黙々と遡りますが

やはり何一つ起こりやしませんでした



谿の中でさえ山吹が盛りです

それでもなにも起こらない事があるんですね



そこそこ長いこと釣してますが 今年は何時になく出だしが良くありません

そうなると人はムキになるんですね

”きっとあそこもダメだろうな” とそう思った所へ何故か向かってしまうのです

但し 今日(最新の釣行日という意味です)はそう遠くへ行くこともなく

というより半ドン仕事があったので必然的にそうなっただけなのですが、、、


ここはひとつ初心に立ち返り

ひと気のある里で

うんと長い棹を優雅に振りまわそうと

近所の里川へと向かったのです


春は里で釣る

ふらい麻呂

0 件のコメント:

コメントを投稿