お昼も過ぎていたので無理もないのだけれど
それにしても暑い
しかしまあ何時だって一緒に出掛けるいぬは家へ置いてきたので
幾ら暑かろうとそれが深刻な問題にはならないのですが
暑い日は いぬを連れてよくこの谿へ通いました
此処へはいつだって必ずいぬが一緒で
先代のリオが元気な頃もたびたび連れて来ては一緒に谿を遡りました
あのいぬは車止めのゲートをくぐると
振り返りもせずに速足で先を歩き
下降点の支尾根を一目散に目指したものです
夕暮れ迫るくらいの時間から谿へ向かう事が多かったので
急ぐのも無理はありませんが
それをいぬがどれくらい分かっていたのかは不明です
ゾーイも同じく
というより こちらは更に上を行っていて
ワタシが準備に手間取ってもたもたしているのが我慢ならない様で
少しでも待たせるとしきりに吠えて急かすのです
そして支度を終えたのを確認すると
アレは決まって走りだして直ぐに見えなくなってしまうのです
これは釣の時に限らず山へ登る時もまったく同じですが
リオの後を引き継いだゾーイ
早いもので今年で11年目のシーズンに入りました
1歳の頃から谿釣に来ているので歳がそのまま過ごした釣シーズンになります
まあいぬの寿命を考えたら大ベテランです
そんないぬですが
春頃から体調が思わしくなく
あまり無理もさせられないので今シーズンはお供を控えてもらう事にしました
ただ 此処はいぬが一緒でないとあまり釣れないんです
あくまでもワタシの場合ですが
何故か一人で来てもあまりぱっとしません
実際にはいぬ達が一緒だろうが一人だろうが
釣果は変わらないとは思うのです
しかしなにかこう漠然とですが”ぱっと”しないんですね
まあ居たら居たで先を歩かれたりと邪魔な事だって多いんですけど
とにかく街は気温が40度もあろうかといった暑い日に一人で釣に来たのです
谿はさぞ涼しかろうと思って来たのです
そんなあては見事に外れましたが
それでもさかなは幾つか掛かりました
漸くいぬがいなくてもさかなが釣れるようになったという事なのでしょうか
いぬの何倍もさかな釣りをしてきているのに
ここへきて漸くです
いぬの谿で
ふらい麻呂
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