2022/06/29

釣具は増え続ける(理事長の釣具編)


釣具に限った事ではないけれど

所謂道具と呼ばれるモノは何故か増え続けて行く



例えば使いもしないメガネレンチとかスパナとか

あとちょっと小ぶりのソケットレンチなどもその類


ホームセンターにいぬのおやつを買いにいったはずが

何故か用もないのに工具売り場に長居している事がある

そしてレジに並ぶ頃には

宅のワンっちゃんのササミジャーキーとねじ回しを確と手に握りしめている

、、、、、そうやって道具はどんどん増えていく



数年前に形見としてわけて頂いた小継棹があるのだけれど

それを受け継いだそのシーズンは

よせばいいのにその棹だけで過ごすと誰彼構わず触れて回った

まあ宣言したとでも言ったらいいのか そんなところだ


とはいえ

川や谿に入ってしまえば誰も居ないわけで

ましてや誰かが見張っているなんて事もない

だから違うのを使ったところで如何って事はないのだが

ちょっとそんなのも面白そうだしと ホントに1シーズンそれだけで通してみた

ノリとしては”今日はレネゲートっきり結ばないよ”とか”この夏はステュミレーターだけでやる”みたいなもので

そんな縛りを課したところで 特に大きな支障をきたす事でもないのが知れているのである

要するに出来そうな約束だからやってみようかくらいのものだった


はままつくんと山深く分け入っておおきめのいわなを釣る時にも

ちょっとばかり躊躇はあったがその棹だけを携えて出かけた

少しばかり力不足であると分かっていたから

ほんとに大きなのが掛かった時にはおおいに後悔したけれど

結果オーライで良いシーズンを締めくくれた



ある日その棹のスネークガイドが折れて外れた

もちろん修理に出した

が その棹が元通りになって戻ってくる前に

彼が貯め込んだ棹やリールの全てをここへきて引き受ける事になったのである

あのストローカラーの棹を譲りうけてから早くも五年経つが

またしても大量の棹やリールがやって来たのである




実は引き継いだのは釣具だけではない

何を引き継いだかについてはここでああだこうだと記す事でもないが

とにかくひとつふつと継いだものだから

おおいに慌ただしくさせてもらっている


小継竿を携えた理事長 いつもの谿で雷に追い返された日に
          


今年は峡北の方へも出かけてみようかと企んでいる

それと言うのも あの人は釜瀬や天鳥あたりの小沢が気に入ってた様子だったがら

引き継いだ棹を携えてぶらぶらしてみるのも良いかなと思っている


いつだったか やたらとだだっ広い(記憶では)道の駅で待ち合わせて

あっちの方へと一緒に釣にいった事があった

あの日はあまり釣れなくて

飽きたので畔に上がるとタンポポが並んでいた

西洋かしらなにかしらとちょっと花をかしげてみたけれど

特にそれに興味があったわけでもなかったから

棹をタンポポのなかへ放り投げ草むらに腰をおろして暇をつぶしていた


そうやってしばらくぼんやりしてるとあの人も渋い顔をして上がってきたので

昼も近いし そこらに蕎麦屋が在ったよねとなり そこへ向かった

蕎麦屋は我々だけの貸切状態でとても居心地が良かったのを覚えている


昼飯の後にシモの方へ下り夕方まで釣をしたのだけれど

釣果については全く憶えがないので午後もたいした釣果には恵まれなかったんだろう


あの辺りへ行くには家からだと少し遠いけれど

それにしたって浜松や長野へ向かう事を思えばうんと楽なものだ

今ではさかなを釣りにそんな遠くまで出向く事は殆どしなくなったが

以前は増冨や尾白の方へもよく出かけていたのだから

行く気になりさえすればそう億劫がるような道のりでもないのは分かっている 

だからこの機会に たまには遠出もいいかなと思うのだ

あれからひと昔もふた昔も、、もっと時間が経っている

だからあの辺の川がどうなっているのか見ておくのも良いんじゃないかとも思う

道具も増えたし それにあの全てを一度は使かわねばならないし、、


とにもかくにも さももっともらしい釣へ行く理由が出来たのはありがたい事だ

お墓にいったらうんとお礼をしないといけないな、、



ガイドが折れた件だけれど

それを交換をするのは多分二度目になる

いつだったか ろくに働きもしないで釣ばかりしていた頃

トップガイドがすり減って溝ができたのを交換した事があった

ガイドを交換修理する事になったのはアレ以来でたぶん今後は二度とないと思われる

昨年の秋にこき使いすぎで印籠継ぎが折れた棹があったが

あの棹ですらガイドが折れたりすり減ったりはしていない

それにしても近代的な素材で出来たガイドというのは丈夫に出来ている

プラスティックのラインが幾ら行ったり来たりしようが擦り減る気配すらないのだから


いずれにしても どれもこれもこの春にすっかり元通りに直してもらった

よほどの事が無い限り どこかを交換したり巻き直したりすれば棹は直ぐに生き返るのである

だから釣具(棹)は増える

本当は増え続けるなんて事があるはずもないのだが

それでも なぜだか棹は増える 釣具は増え続ける、、、


神さんへ

まずはいちばん偉そうな棹を使わせてもらいますよ

ふらい麻呂

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