2018/06/29

冬枯れのやまで



この冬も結局は高いやまへも行かずに
陽当たりの良いあたたかな道を選んでは
毎週の様にいぬ達とのんびり過ごした




別に高いやまへ行きたくなくなったって訳じゃない
どちらかと云えば行きたい、、のだ
しかし 一度でもとびきり陽当たりが良くて眺めの良い丘に座って
いぬらがそこいらにおっこちている枝や鹿の足を奪い合うのを眺めていると
ああ、、今度の休みも此処で良いかな、、、ってしみじみと感じ入るのですよ
でもね ただ一つだけ
そのもげた足とかは やっぱり咥えてきて欲しくはないと
それだけはお願いしたいと思うのです



思えばまだ幼さい仔犬を従えて
宮ケ瀬辺りのやまへ行ったのが運の尽きというか幸せの始まりというか
--- 実際にはこれより前にも一緒に歩いてはいるが、、---
とにかくここから愉しい日向歩きの幸せな日々が始まる事となる



ところでその仔犬はうちの仔では無い
その仔犬は友人がzoe同様にシェルターから貰い受けた黒白の雑種である

かくして仔犬は 引き取って来たその日にうちの店に連れて来られた
なにが何だか判らないままにステーションワゴンに乗せられて

何度もいうけど これが 運の尽き か ツキのツキ始めか、、、

兎に角 その日 うちに連れて来られた事で
彼女(やはりzoeと同じく雌である)の運命が決まった
あの日から生涯うちのいぬの ”子分” とまでは言わないが
何かのポジションを与えられたのは間違いのないところである




晩秋には枯れたカヤトのやまへも連れ立って出かけた



見晴らしの良いカヤトはホントに気持ちが良くて



だからこの冬はこんなやまから抜け出せないのだと



これまでずっと高い山へ行くタイミングを見計らってはいたが
この日此処へ来た事で
この冬の行動範囲が
完璧な形で決定的となった



、、別にいいんだよ
ひと冬かまたその次の冬くらいは
遠くて雪深くて寒いやまへ行けなくてもね
少しばかり自分に言い聞かせている風ではあるが
そんな年(冬)があってもいいのだ
愉しければそれでいいのだ



去年の夏にやって来た仔犬
あの時はzoeの肩までも届かないくらいの所に頭があったけど
近郊のやまの雪が消えて無くなる頃にはだいぶ背が伸びた
zoeの体格までとはいかないが
だいぶしっかりとした大人のいぬになってきた
一年も経つのだから当たりまえだけどね

いぬ達と冬枯れのやまで 2017~2018/秋冬

0 件のコメント:

コメントを投稿