16 Sep 2016

ヒラタさんとさかなつり








































”どーしても” と ヒラタさんが言ったかは定かでありませんが
とにかく ネギを背負ってヒラタさんと一緒に釣へ行きました





ヒラタさんと釣に行った話の前にもう少しだけ
ネギ入れが装備されたルックサックの事でも、、、

ネギ入れが付いてるルックサックがある?なんて信じ難いとは思いますが
これは本当の話です

ネギはとても大切です
なので ”ネギは大事に運びましょう” というスローガンの下
立案 設計 制作 されたかは不明ですが
ネギ入れがあるのは正しく本当の話です

さらに そんな変り種に新型があるというのです
勿論それも 本当なのです

それから その新型に それが付いているのか心配している方がおられると聞きますが
心配はご無用です
ネギ入れは新型にもちゃんと装備されていますのでご安心ください

* ちなみに画像のルックサックは旧型です



そういえば ヒラタさんと釣に行ってからしばらくは
こういった釣らしい釣をしていないな と まあそんな想い出話なんですが

で よくもまあそんな前の事をいまさら と思われるかもしれませんが
なんというか
釣というのは ---- 釣に限りませんが ---- おもうようにならなかった時の事
そんな事があればあっただけその時の事をよーく覚えていたりするものです

この時も 出だしこそお天気にも恵まれて ”今日明日はいただき、、、” てな具合に
内心では もうこの峪のさかなを全部釣りあげたような気になっていて
兎に角そんな勢い大船に乗った心もちでやまの中の道を闊歩していたのでした
しかし現実というのは そう甘い事コトが運ばないものなです


いざ 幕場に着くと
ここまでの道中で気持ち的には釣尽くしていた事もあり
全ての動作がくぐずぐずでした

そんなワタシたちをお天道さまはよく見ていらっしゃいます

突如我々をあざ笑うか ---- 天罰をくだしたのか --- の如く 
にわかに雲行きが怪しくなり すうっとあたりが薄暗くなるのでした

そうなって初めて我々は 慌てて釣り場へ向ったのですが
急ぎ峪を滑り下る頃には もう手遅れで 
仕掛けを継ぎ終わる頃には残念ながらポツリポツリと始まり
そして 二三匹掛けたかといった所で 無残にもザーザーとなった訳です



そんなときは間違っても無理(無謀なふるまい)をしちゃいけないんですが
実は少し無茶をして
年甲斐もなく
久しぶりに大高巻きを試みたのでした

ついでに記しておきますが
高巻いたからといって その先に良い流れが待っているとは限りません
大体 雨降りの日には
滅多にしない事を この期に及んでやるもんじゃありません

そもそも太い流れに嫌気がさして それで水線通しに行くのを止したのに
そこをちょっと高巻いたからといって
その先に見える大岩のむこっかわに
幸せいっぱいの穏やかな流れであるはずもありません
そう あるわけがないんです

でもね 何年やってても懲りないものなんですよ
”懲りてたら釣なんてやってないって” なんて屁理屈が口をついて出てくるくらいです

釣人には そんな無駄が時に良い想い出になるのです
それが愉しい愉しいおもひで話に






雨音を聞きながら夕方早くに --- まだ明るいうちに --- 寝入ってしまいました
そして 次に起きたのが
予想していた通りに 夜も十時を少し過ぎたところでした

天幕のジッパーを上げると 当然の事ながら外は真っ暗です

いつの間にか雨もあがって 空を見上げれば星が美しくて
それを眺めていたら 焚き火でも熾そうという事になり
手ノコを引っ張り出して夜の森をうろうろと



盛大に火を焚くと すぐに熾火が出来たので
天幕の隅で忘れられていた肉を探り出して愉しく焼きました

それにしても ひと眠りした後の肉は格別です
機会があったら 是非に どうぞお試しください
ただし 再び寝入った真夜中に
胃の周辺で謂れもない異変が起きたとしても その責任は取りかねますが、、、





朝飯は何処にいてもちゃんと食べる方です、、、目覚めの良さ悪さに関わらずです

珈琲を淹れてもらい 一応の覚醒の後
さあどうするか 何を食うかと辺りを見回す事から始めました
すると昨晩焼きはぐったネギが目にとまりました

大事に運んできたので曲がり一つ 傷一つありません

それにしても可なりの確率で忘れるんです
それは 夜飯時にこの愛してやまないネギを喰うのをです
何故かというと 酔って忘れちゃうで一つ 肝心な所で寝ちゃうのでもう一つ
要するに単純に忘れてしまうんですね

そんな忘れられたネギを朝に食います

あの日は すいとんの残りにそのネギをぶつ切りにして放り込みました
汁は 出来立はもちろんの事 たとえ晩の残り汁だとしてもうまい物です
これに 焚いためしがあれば十分なんですが
麓にいたら タラコが欲しいとか あとこれに納豆があれば、、、、、
などと贅沢?な事を云出だすんですが
山にいると なぜが不思議とそんな贅沢を望みません
まあ 納豆やタラコが贅沢か否かは別としておいてください

それから あれ さかな釣に来てるのに それなのにさかなは食わないの
といった最もな疑問を抱かれるかもしれませんが
それにつきましては * ”喰うときもある 喰わない時もある” とだけ

* ” ” の部分は スネークマンショー風にお読み頂けたら本望です




この日(二日目)は思いのほか良いお天気で こころも軽く上手を目指します

しかし良いお天気と釣果は必ずしも良い関係かというと、、、

通常は良い関係なはずなんですが
この日はどうもそれ程の友好関係ではありませんでした

それよりなにより きのうの雨の影響で
ただでさえ角度のある早い流れによりいっそうの勢いが加わり
谿の流れは残酷なまでに真っ白く太い線状の流れになっていました
そんな峪底でワタシたちは
白線の隅を目がけ チョロッ チョロッと 毛鉤を流します
流すというより 隅に置いてくといった風でしょうか
とにかく はつらつとした釣とは言い難い 細かな作業的な釣でした
まあ そういう事は良くある事ですから気にもしてませんが



角度のきつい谿が さらにその角度を増してきて
とうとう谿沢の終いが遠くに見えてくると
あきらめの悪いワタシたちでさえ
此処での釣も終わりだという事を理解する事が出来ます



さっさと幕場へ戻って昼めしにしました

幕場の熾火はとうに尽きていたのでストーブで湯を沸かしたんですが
これが あっけないくらいの速さでお湯が沸くんですね
このあっけない 〜 から続くここからの行程には
もうそれほど面白可笑しい話もありません
そうは言っても この帰りの行程も捨てたもんじゃありませんでしたがね

のんびりと二日間を過ごした我らが心の谿沢沿いを歩き降ります

途中 薪炭の森を通り抜ける時には 切られなかった大木を見上げたり

昨日よりも濃くなった新緑の梢に留まる鳥を観たり

峪底に大渕が見えれば 到底見えるはずのない魚を探して立ち止まります

そして ”今度は欲をかかずにもう少しシモ手からやろうや” などと早くも次の算段です

それは 聴き様によってはと注釈が付きますが 如何にも謙虚を装った発言にも取れます

しかし それとて 覗き見た流れがカミ手よりも良さそうだなあ という事で、、、


とにかく これが ”初夏のさかなつりのおもひで” だった訳なんでございますが
その ”おもひで” の中にも 釣り人のなんとも云えない性根が垣間見えるのでありました

2016/06/25-26 ヒラタさんと山の中で

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