19 Mar 2016

丹沢の北斜で



























南側の事はからきし判らないけど


こちら側の事なら少しは知ってる





登り始めからの急登が終わると植林の暗い林も同じくして終わる
そうすると今までとは打って変わった明るくて広いなだらかな山毛欅の尾根になり
広い支尾根はそのまま主尾根へと突き上げている

雪があると尚の事明るくてとても気持ちが良い
おまけに 北斜だというのに冬でも割と過ごしやすい
ただし風がおとなしいければだけどね

そんな素敵な山域だけど なぜか皆が裏と呼ぶのには少なからず抵抗を感じている

列車の便が悪いからだろうか 何時来てもひと気が薄くて気兼ねなく過ごせる
だから なんと呼ばれていようが
時間が出来たら迷わずこの辺りへ来る事が多い



目線の先に交わる尾根が見えると同じ頃に山毛欅の大木が二本
道標のようにそれが見えてくる

山毛欅の脇を通ってちょっと丘の様に見える斜面を越えれば
其処がだいたいいつも "目的の地" と云うことになっている



この日は津田くんとショウヤが一緒だったけど
それでもやっぱり いつも通り此処までで一区切りという事は変わらなかった



もう少し早出していたらなら きっと檜洞あたりまで行っていたかもしれないけど
のんびり朝飯を食ったり 昼飯の買いものに 商店を二軒も回っていたのでは
早出などは夢のまた夢なのだ



富士が見えるだよね ここからは
特に富士が好きで堪らないという程じゃあ無いんだけど
お天気の良い日に美しい富士が見えるというのは
全く悪い気はしないよね いいや良い気分だよ本当に


南から吹き上げてきた風は
大体いつも上手い事そのまま上へ抜けていくから
可也の確率で此処は快適なんだ

信じてはもらえないかも知れないけど
此処で嫌になるくらいの風に晒された記憶は全く無いんだよ
もっとも ただ忘れちゃってるだけかも知れないけどね


帰りは犬越路から降る事にした

知ってるかと思うけど
避難小屋までの尾根もなかなか良い尾根だよね


でもね ただ一つ残念なのは あの避難小屋が建替えられて
何処にでもあるような普通の建物になちゃったって事なんだな
あの時は正直もう此処へは来たくないなと思ったんだけど
暫くすると そんな事は何処かに置いておいて
   --- 忘れやしないけど ----
まるで見ない振りでもするように前と同じように此処の辻を通っている
仕方が無いとか言いたく無いけど 仕方が無いんだよね、、、


此処からだと北斜の谿筋を降るんだけど
この時期だと人が全く歩かない事もある
運良くか悪くかはその時の状況にもよるけど
この日はどっちとも言えない
まさにそんな感じだった

植林帯まで降るとようやくカンジキかスノーシューの跡に助けられたけど
それの踏み跡が出るまでは
氷の上に薄く積もった雪に向かって
三人して
ずっと悪態つきながらの下降だった

でもその面倒くさい嵌り加減が なんとも言えず愉しかったんだけどね

2016/01/27 俗に言う裏丹沢にて

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